第74回北海道大家塾は、イベント開催制限を遵守し、コロナ感染拡大防止対策を行なった会場セミナーには53名、You Tube ライブ(限定公開)の同時配信によるWEBセミナーには48名の計101名が参加の中で開催されました。
メインゲストは、『わくわく大家業のための空室対策のアイデアをすべてシェアします! 』と題して、株式会社キャムの代表取締役 越水隆裕(こしみず たかひろ)氏にご登壇いただきました。
セミナー活動や塗装を中心としたカラーリングリフォーム 「カラマチ 39 」 のスタートや不動産情報交換会「不次会」、異業種情報交換会「コシガタリ」、ゴミ拾いボランティアの NPO 法人 グリーンバード「溝の口チーム」の立ち上げなど活発に活動されてきた越水さん。
今回は、「今すぐ出来る空室対策やまちづくり」など、ファッション業界で活躍されていた越水さん独自の行動やアイデアを全てオープンに語っていただきました。
○ kosimizutakahiro.com https://koshimizutakahiro.com/colmachi39/
○ わくわく賃貸住宅マーケット創造計画 https://waku-chin.net/
○ You Tube https://www.youtube.com/channel/UCcuMFMI0bDkgSRsINMF5orA
メインゲスト
『わくわく大家業のための空室対策のアイデアをすべてシェアします!』
二代目の地主系大家さんで、しかも異色の経歴をお持ちの越水さん。
お祖父様の他界がきっかけとなり、27歳の時にアパレルのお仕事に加え、大家業も手掛け始めました。
最初は地主系の大家さんにありがちな「物件を持っていたら入居者は入る」という感覚があったため、当時をふり返ると「自分からは全然動かず、適当な大家業でした」と自ら語るほど、物件の管理や入居者募集などの大家業に関しても全く積極的に動こうとしなかったそうです。
転機となったのは、36歳になった2014年。
その年の2月、退去届が一日で12件来たという事件が起こりました。
この時、すでに決まっていた退去が4件。
合計すると1か月で16件の退去者が一気に出る事態となってしまいました。
5棟66室の物件を管理する大家としてこの退去数は経営的にも大きな問題です。
いったい、どうしたら良いのか?
何もやってこなかった大家業について、当時の越水さんには何の情報もありませんでした。
名義人であるお父様とも険悪になり、
「物件、全部売ってこい!」
「わかったよ!」
という口論にまでなりましたが、実際は物件のローンもあり、その返済のために就職をするにしても
「月150万円の給料が出る仕事でなければ払いきれない」という、非現実的な状況。
当然、そんな仕事が見つかるはずもありませんでした。
そんな窮地の中、苦肉の策として越水さんが取り組み始めたのが、所有する物件のお部屋に対する
・カラーリングリフォーム
・ステージング
でした。
今回の大家塾セミナーでは、越水さん自身にとっても最長となる150分のセミナーで
1.カラーリングリフォーム&ステージング
2.コミュニケーション
3.まちづくり
という、越水さんの大家業における3本柱を具体的な取り組みやアイデアの発想とともにお話いただきました。
「大家さんは家を貸す仕事ではなく、暮らしを提供するお仕事です」
「大家さんは、管理会社とタッグを組んで暮らしを提供する仕事をしてほしい」と語る越水さん。
至るところに様々なアイデアのお話が散りばめられた今回の大家塾セミナーは、後日、何度も視聴し直したくなるほど参考になるエピソードが豊富な内容でした。
Vol.2(お役立ちセミナー)に続きます