第69回北海道大家塾はイベント開催制限を遵守し、コロナ感染拡大防止対策を行なった 会場セミナーに50名、You Tube ライブ(限定公開)同時配信によるWEBセミナーには 60名の計110名参加の中で開催されました。
第一部: 『初心者向けのお話とシミュレーションと収支改善』
~ 大家になることが目的ではない!
第二部『保証会社が語る賃貸経営の現状と未来』
第二部では、全保連株式会社の法人営業部 齊藤 竜太 さんにご登壇いただき、今年で設⽴20年を迎える同社が今まで経験した多くの実例をもとに、賃貸オーナーが抱える賃貸経営の課題と解決のヒントについてお話いただきました。
「『75,621』 皆さん、この数字は何を示しているか分かりますか?これは2021年3月中に当社へ家賃の滞納報告があった件数です」
賃貸経営にとって、大きな問題となる家賃の滞納。
全保連株式会社にとって創業の地となる沖縄では「うちなータイム」という言葉がある通り、ゆったりした時間の感覚がある地域のためか、家賃の滞納もまた、地元の賃貸オーナーにとって長年の課題だったといいます。
そのため、全保連株式会社が手掛ける「家賃保証」という制度もまた、全国各地におよそ20か所の営業拠点を置く今でも「エリアの特性に合ったニーズを抽出し、プランを作成・提案する」というスタンスで賃貸経営をサポートされているのが大きな特徴です。
今や保証会社としては業界No.1のシェアを誇る同社ですが、これまで関わった事例の中で「特に賃貸経営のトラブルになりやすいケースは以下の4つ」になるそうです。
1.毎月の家賃・滞納費の変動があった
2.夜逃げ、長期滞納により訴訟となった
3.過去清算費用の滞納があった
4.入居者が居室内で無くなってしまった
家賃の滞納にはコロナ禍による経済活動の停滞や失業も影響するため、齊藤さんがお話された後には実際に起こり得るケースを例に30分以上の質問タイムとなりました。
コロナ禍による失業や貧困の影響もあるため、その現実からは賃貸オーナーやオーナー企業の経営者にとって目を背けることができない現実です。
第二部のセミナーは、齊藤さんの話を通じて、その現実的なリスクを改めて考える機会となりました。