第72回北海道大家塾はイベント開催制限を遵守し、札幌駅最寄りの北農健保会館に会場を設け、コロナ感染拡大防止対策を行なった会場セミナーに46名、You Tube ライブ(限定公開)同時配信によるWEBセミナーには76名の計122名参加の中で開催されました。
【メインゲスト】
講師紹介
竹原 正年 ( たけはら まさとし )氏
有限会社なごみ地所 代表取締役
〇有限会社なごみ地所
http://nagomi-mt.cbiz.co.jp/
「ドン・竹原流 不動産経営術
~ファッション業界から、50歳での不動産業界への転身!!」
「不動産投資で成功するには、まず失敗しましょう。そして克服しましょう。
何度も失敗しましょう。くじけない。絶対、成功します!」
ファッション業界から、50歳での不動産業界への転身されたという異色のご経歴から、リーマンショックがきっかけでの独立を経て、今ではJ-REC北海道支部の講師とともに不動産売買の事業を行い、また賃貸オーナーとしては12棟72戸、戸建て3棟を所有に至った『ドン・竹原流不動産経営術』。
今回のセミナーでは「金融機関との付き合い方」や「収益物件の運営方法」、「不動産投資を成功するには」といった具体的な経営ノウハウとともに、これまでの歩みやさまざまな経験を経て確立された竹原さん自身の経営哲学も語っていただきました。
■ファッション時代
ー 東京でのサラリーマン生活から、札幌での独立・開業、そして閉店
もともと野球少年だった竹原さん。ファッションに目覚めたのはVANジャケットの人気が復活した、1980年代の第二次アイビーファッションブームに感化されたことがきっかけでした。
当時は、ボートハウス・ビームス・シップス・クルーズといったブランドが人気を呼び、ボートハウスのショップ名が入ったトレーナーが450名の行列が出来る時代の流行に感激した竹原さんは、自らボートハウスを運営する企業へ売り込みに行き、門前払いされても何度も掛け合い続けた結果、23歳で入社。ファッション業界へと飛び込んでいきます。
25才で憧れだったボートハウスの2代目店長に就任。
「キャプテン サンタ」というブランドが一世を風靡し竹原さん自身も「行列から生まれた店長」として、
ファッション専門誌でも紹介されるほどとなりました。
35歳で退社、勤務先とFC店契約を結び独立。
札幌の裏参道にお店をオープンします。
北海道のお客様も足を運んでくれるなど当初は飛ぶ鳥を起こす勢いだった中で経営者として経営、特にお金の管理や従業員の雇用と福利厚生、そして「人間の表と裏」を学んだと言います。
その後、裏参道 道路拡幅事業のため竹原さんのお店は札幌市から立ち退きを求められる状況となりました。
この立ち退き交渉を経た経験から不動産の世界を垣間見たことで、「もし今、宅建を受けたら受かるんじゃないか?」と思ったことが不動産業界に興味を持ち始めたきっかけにもなったそうです。
■不動産業界への転身 ー 独立後の主な業務
お店を閉店当時、竹原さんは47歳の年齢になっていました。また、当時は小学生6年生の長男と保育園児の長女を抱える父親でもありました。
最後に【不動産投資を成功するには】というテーマに関して、竹原さんはこんな自身の哲学を語っていただけました。
「とにかく勉強しましょう!情報収集が重要です。インターネットや読書で収集、そして家主業は『投資』ではなく『事業』です。 自分の職業経験を『知恵』に変え、自分の哲学として経営に生かします」
「そして『目標』を設定するのではなく、1年後・5年後・10年後に『必ず達成すること』を決めます。
大切なのは『何を買うか』ではありません。『誰と、どんな人とつながるか』です!」
J-REC公認の1級・2級の講師でありながら、今なお定期的に2級講座から再受講し、忘れた知識を学び直しつつ「受講者と同じ立場で学ぶことが自己啓発」と語る竹原さん。
その半生と不動産経営術のお話から賃貸経営において学び続けることの大切さ、人と出会い、つながることの大切さを改めて実感する機会となりました。