先日M&Aをプロデュース・コンサルティングする「株式会社日本M&Aセンター」さんのインタビューを聞きました。
そこで大変気になる話がありましたので、皆さんとシェアしたいと思います。
分林会長は、企業の事業承継問題に対して相談をよく受けるそうです。
その会社社長の子供さんが、なんとなくそのままに、その会社を引継ぎ2代目に就任した会社は、倒産する確率が高いとのことでした。
それよりも、社長が次期社長に決めている人がいた場合、資本金を出資してでも、次期社長に事業を立ち上げさせて、次期社長はその事業を、大きくし、発展させ、自分の継がせたい会社を買収できるくらいの、実力をつけさせることを勧めるそうです。
そうすると、将来その会社は発展してく可能性が高いと言うことです。
大家さん、地主さんで考えてみるとどうなるでしょうか。
現在大家さんには、大きく分けて2種類があります。
それは、企業として大家さんと、家業としての大家さんの2種類です。
企業としての大家さんとは、日本を代表する、三菱地所や三井不動産。
札幌で言えば藤井ビルさんや、桂和ビルさん、などなど。
こういった法人さん 実は結構多いのです。
家業としての大家さんは、皆さん個人大家さんです。
そして、この個人大家さんの間にも大きく分けて2種類の大家さんがおります。
在来地主さんで、土地を引き継ぎ、アパートを建築する大家さん。
それと、土地や資産が無い中から、大家業をはじめる事業家的大家さんです。
私は、後者の事業家的大家さんに当たります。
皆さんは、どちらに当たるのかここで整理してみてください。
私は、今までそのどちらの方ともお付き合いさせて頂きました。
ただ、失敗と言うか、伸びていかない、どちらかと言えば、没落していく大家さんの比率は、在来地主さんの方が多かったように思います。
(もちろんそうではなくて素晴らしい在来地主系大家さんも沢山おります。
特に、地主系でありながら良いものがあれば他の場所でも購入もしていくハイブッリト大家さん)
どんな方かと申しますと、
「土地があったから建てました。」
「親がやっていたので引き継ぎました。」
「相続対策のために仕方なく建てました。」
という、消極的選択によってはじめた方が、失敗している人が多いのです。
先程の分林会長のお話にも通じて来たと思います。
つまり、大家業に当てはめると、
「何となくアパート経営を継いだ大家さん」
「何となくアパート経営を始めた大家さん」
は、失敗する確率が高く、資産を失う確率が高い
と言う事になると思います。
例えば、自分の不動産を次代に引き継いでいこうと思う場合です。
少し自己資金を援助してでも、小さい物件からでもアパート経営をさせて、その規模を拡大していける位の事業化的大家さんに育てていくことが非常に大切だと言うことです。
その中で、大家業の帝王学として「不動産実務検定」の内容は最適だと思います。
(宣伝みたいになってしましますが・・・)
不動産実務検定+実際の小規模賃貸経営の組み合わせは、次世代の大家さんの帝王学だと思います。
しかし興味がわかないと、勉強の意欲もわきません。
例えば車の運転も、自動車学校に行かせたから、車が運転したくなるわけではありません。
車の運転がしたいので自動車学校に勉強しに行くと言う事になります。
ですから、大家業でも大家検定を勉強したから、大家業をやりたくなる訳ではないので、その辺のところは充分ご理解下さい(笑)
あくまでも、自主的な、能動的な姿勢が必要ですので、あしからず・・・
その辺りは、大家業を子供に引き継ごうとしている方、共通の悩みではないでしょうか(笑)