第66回北海道大家塾の第二部は、元SUUMOの営業・事業開発でも活躍された株式会社SIRE(サイアー)の代表取締役 木津雄二さんが登壇され、大家さん自身による物件のポータルサイト掲載を可能にした同社の新サービス「ECHOES(エコーズ)」について、お話いただきました。
「大手企業では、できないこともあります。でも、現実の実務と絡んだサービスを提供したいと思い、SIRE(サイアー)を起業しました」コロナ禍により、不動産業界も「外出しないお部屋探し」が浸透し始めています。その中でSUUMOをはじめとしたポータルサイトの活用スキルが賃貸物件の経営上、入居者を募集するために不可欠な時代となりました。
実際、2019年度のデータではお部屋探しで不動産会社への訪問件数は1.47店舗、物件の内見は2.67物件と、近年になればなるほど減少傾向にあります。事前にポータルサイトで候補の物件を絞り込み、内見は確認程度というのが今の時代の「お部屋探し」です。
一方で、ポータルサイトへの入稿や反響情報の把握は、これまでサイトの顧客である仲介会社しか出来ませんでした。特に小さな仲介会社に入稿作業は経費もかかり、作業も大きな負担。その結果、仲介会社は自社の利益になる物件だけを中心に掲載します。
また、掲載をしても内見や成約といった反響につながらない物件は掲載せず、反響情報を把握することで日々掲載物件の入れ替えをしています。木津さんは、こんな業界事情をお話された上で、
・設備や条件など、物件の「特徴項目」をもれなく入力し、検索にヒットする回数を増やす
・物件に紐づく最寄り駅やバス停3つを登録し、条件検索のヒット率を上げる「3駅登録」
・ベランダ、バルコニー、キッチンからコンセントの場所まで、画像の種類を多くする「画像カテゴリ数UP」
など、ポータルサイトで反響を獲得しやすくなるテクニックも次々と教えてもらえました。このテクニックを駆使し、物件の掲載情報を大家さんが更新・メンテナンスできるのが株式会社SIRE(サイアー)が2020年にリリースしたサービス「ECHOES(エコーズ)」です。
このECHOES(エコーズ)の特徴は、
・簡単に掲載開始 ― お手持ちの過去募集チラシの画像UPロードで入稿可能
・SUUMO、at home、レインズといった業界1~3位のポータルサイトに掲載可能
・今まで大家さんが見れなかったポータルサイトの閲覧数、内見の没理由を教えてもらえる
・内見会や契約事務はECHOES(と提携会社)が行なうため、大家さんの手間も無い
という「まさに大家さんがポータルサイトを操る新時代」を実感できるサービスです。
また、ECHOESの操作方法はECHOESのカスタマーサービスセンターに電話しながら教えてもらうフォローもあります。
これで、料金はポータルサイト掲載時のみ30日間2,000円(税別)。また、物件の撮影料もプロカメラマンの撮影で1回15,000円(税別)という破格の価格です。この料金で提供できるのも「ECHOESが入居者を内見予約で紹介する客付会社と、入居者に火災保険、電力、インターネット等をお伝えする提携会社の方から手数料を頂けるビジネスモデルだから」という点まで教えていただく事ができました。
北海道大家塾の会員にも、すでにECHOESを利用している方がいます。スマホがあれば簡単に利用できるこのサービスの良さを実感されていらっしゃるようで、今回はその秘密を教えていただくことが出来ました。