マンションやアパートなどの集合住宅では、インターネットの回線があらかじめ用意されているところがあります。しかし建物によってインターネット環境が異なり、通信回線の品質や月額もそれぞれです。またインターネット回線に接続するには「プロバイダ」と「回線」が必要となります。
そこでこの記事では、インターネット回線に接続するための「プロバイダ」と「回線事業者」、それぞれ違いについて解説していきます。
□「プロバイダ」と「回線事業者」の違いとは?
・「プロバイダ」とは?
インターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provier)の略称で、インターネットの入り口のような役割です。回線の契約とは別にプロバイダーとの契約が必要になり、基本的には、プロバイダーと契約をしなければインターネットには接続できません。
役割はIPアドレスの割り当て、インターネットモデムやWi-Fiルーターなどのインターネット接続用の機器を提供で、利用者が快適に接続できるようサポートします。
・「回線事業者」とは?
インターネットへ接続するため回線を提供する業者のことを指します。光回線やケーブルテレビ回線、ADSL回線、モバイル回線などを提供しており、回線業者が提供している回線により、インターネットがつながっています。
回線事業者は、各地の電話会社のNTT東日本・西日本やケーブルテレビ会社、携帯電話会社、モバイルルーター系の会社などがあります。
□プロバイダの種類について
プロバイダには、大きく分けて「通信会社系」「電力会社系」「電機メーカー系」の種類があります。
・「通信会社系」
NTT系 :OCN(NTTコミュニケーションズ株式会社)ぷらら(株式会社NTTぷらら)
OCNは、顧客獲得数No.1の実績があります。
au系:auひかり(KDDI株式会社)コミュファ光(中部テレコミュニケーション株式会社)
Softbank系:Softbank BB(ヤフー株式会社)Yahoo!BB(ヤフー株式会社)
通信会社系では、光回線のプロバイダ事業のみならず、格安スマホを提供するMVNO事業にも参入しています。電話料金とプロバイダ料金の徴収が一箇所で済むといったメリットもあります。
・「電力会社系」
HOTCN(北海道電力グループ)、TEPCOひかり(東京電力グループ)、eo光(関西電力グループ)MEGA EGG(中国電力グループ)、Pikara(四国電力グループ)、BBIQ(九州電力グループ)
電力会社系では「回線」と「プロバイダ」を両方自社で持っているという特徴があり、1つの契約で済むといったメリットがあります。インターネットの月額料金は、比較的安いと言われています。
好きなプロバイダを選ぶ場合は、別途プロバイダとの契約が必要で、提供エリアに該当していても、エリア外と判定される場合もあります。
・「電機メーカー系」
BIGLOBE(NEC)、@NIFTY(富士通)、So-net(SONY)
パソコンの製造・販売と関連して、各種の様々なサポートが充実している点が特徴です。
パソコンを購入すると、そのメーカー系のプロバイダ申し込みがプリインストールされている場合が多く、すぐに契約できるといったメリットがあります。
□まとめ
インターネットを利用する上で必要な「プロバイダ」と「回線事業者」の違いから、プロバイダの種類について解説しました。インターネットの導入を検討中のマンションオーナー様は、それぞれの特徴や料金、お得なキャンペーン、割引、利便性などを考慮しながら、より良いインターネット回線に契約いただけますと幸いです。