第67回北海道大家塾は、3月27日(土)に札幌駅最寄りの北農健保会館にセミナー会場を設け、You Tube ライブ(限定公開)との同時配信にて開催しました。
第一部
『私たちの地域の魅力を見つけよう!(3代目大家の取組み)』~ 賃貸不動産オーナーが手掛ける 地域のコミュニティづくり
第二部
『バンドマンが滞納400万円超えの築古アパートを相続してみた! 』~ ロックバカ息子の相続体験記
第一部では福島県郡山市で「小原田の里守」としての活動で注目を集めた三代目大家、TRUSS HOME(トラスホーム)株式会社 代表取締役の古川 広毅さんを講師にお招きしました。第二部は、当社・オーナーズビジョン株式会社で不動産営業部 課長を務める高瀬 洋一郎が登壇し、二代目大家としての歩みや経験を語らせていただきました。
第一部では「自分が大家業を営む地域に目を向け、地域ある社会問題を大家としてどう解決するか?不動産を活かした街づくりとは何か?具体的にどんな事例があるか?」
第二部では「賃貸経営を何も知らないまま、二代目大家として親の物件を相続した自分が経験した失敗や気づきを、同じ立場の方々に伝えることで少しでもお役に立てれば」
という大家業の中で取り組んだ地域振興、または失敗を乗り越えた事業再生の経験を講師それぞれの強い思いとともに学ぶ機会となりました。
【第一部】
「大家としての自分の務めは、生まれ育った郡山の小原田という地域に「住みたい!」と思う人を増やすことではないか?」
2009年、先代の大家だった父親と訪れた賃貸住宅フェアで知った、とあるリノベーションスクール。このリノベーションスクールに参加したことが、古川さんに大きな影響を与え、今の大家業に対するスタンスとなりました。
スクールでの授業は、実際にある遊休不動産を活用し、地域の産業振興やコミュニティ再生のプラン作成を行なうこと。この実践的な4日間のカリキュラムを通じて古川さんが学んだのは、「敷地に価値無し、エリアに価値あり」という考え方でした。
かつて小原田は、奥州街道が通る宿場町として栄えた地域でした。古川家は250年前の江戸時代からこの地で農業を営み、50年前ごろから大家業へと家業を転換。
古川さん自身は、大学卒業後、福島県の建築会社に就職して改築工事などを任され、11年の間、朝から晩まで仕事に励む日々を送りました。その後、実家の大家業を継ぐため退職し、ご両親とともに三代目大家としての道を歩み始めます。
「物件」を「物語」に
温もりある こはらだ感に
大家さんは まちをつくれる
地域社会にも大きな影響を与えているのが「大家業」という仕事であることを、改に学ぶ機会となりました。
古川さん、素敵な講演をありがとうございました。