こんにちは。原田です。
秋が深まってきましたね。
混沌とする中、時間だけは平等に過ぎていきます。
将来に備えるために不動産投資を検討している方には必ずしも前向きな環境とは言い難いですが、
このような時こそしっかりと学び、準備することが重要です。
物件を取得するにあたり、事業計画を組めないことは致命傷になりかねません。
買って直ぐに大規模修繕が起こったり、デットクロスにみまわれ、なくなく物件を手放すといった事もおきてしまいます。
あの時、ああ言った、こう言ったは通用しません。
奇跡的に、計画なしで天性の勘でうまく行っている方もいますが(笑)基本の事業計画だけは、しっかりと組めるようにしたいものです。
しかし事業計画は、賃貸経営の数字をきちんと読めなければ組むことが出来ません。
以前、あるM&A会社のお話をお聞きしました。その時に言っていたことが非常に頭に残っております。
事業承継で2代目社長が親が経営している会社を、何となく継いでしまうと将来会社を潰す確率が高いというお話でした。
「事業継承があるのならば、必ず将来社長を引き継がせる方にお金を出資してでも自分の事業を始めさせ、更にその事業を発展させて、自分の引き継がせたい会社を買収できるくらいまでの実力を持たせなければならない」と言っておられました。
「それが社長の最後の仕事である」と言っていました。
なるほど・・・・・大家さんに置き換えると分かりやすいです。
親がもともと大家で、それを何となく引き継がせたら、将来その土地建物は無くなる可能性が高い。何となく腑に落ちます。
そうすると、「親が少し自己資金部分を助けてあげても、先に小さい物件でアパート経営をさせて、更に発展させ親の資産を買い上げるか、相続する位でなければならない」となる訳です。
これからの、めまぐるしい大家環境ではこの位やらないと、引き継いだ人も、引き継がせた人もお互いに不幸になります。
考えてみてください。事業を継いだ後継者が、その事業を潰してしまうこと程辛く、惨めなことはありません。
今までは、大家さん・地主さんはある意味「お客さん」で良かったのかもしれませんが、これからは経営者にならないといけません。