アパマン経営の形態は、その人の属性とステージにより様々であり、何がいいとは一概には言えません。
大事なのはむしろ借金を多くして買い進めることではなく、最終的には借金無しの純資産の形成を目指さないと危ないということです。
一般の不動産投資セミナーでは、ともかく銀行からたくさんの融資を引いて、家賃総額をあげたものだけがヒーローだ!みたいな風潮が蔓延していて、サラリーマン大家の人たちはあまりにリスクに無頓着に見えます。
これでは空室率が拡大すれば、そのうち破錠者がたくさん出てくるはずです。
こうした基本的なアパマン経営に伴うリスクについて、多くの人は知っていても見ないようにしているのか、あるいは知らないのか(理解出来ない?)のどちらかです。
多くの不動産投資家と言われる人が、不動産投資を始めようと考えて勉強をはじめた当初に思う投資の極意は、「フルローン」「地方」「築浅」「RC」です。
しかしこのような投資をほんとうに有効なものとして運用できる人は、いかに銀行からフルローンを引いて高利回りなRC物件を購入できるのか?ではなく、「リーシング」「管理」「税務」さらに「数年後の出口戦略」に精通した人だけです。
殆どの人が本当のリスクを知らず、または本当のところを理解せずにハイリスクな投資をしています。
多くの人は「不動産投資=商売」の原理原則に気がつかず、隠れたリスクを背負ったままです。
そして当然、そのリスクの対処法も知らずに投資を行なってしまいます。
こういう人には、拡大路線の先に、大きな落とし穴が待っています。
すべての人が「破錠」するかというと、そうではないのですが、拡大路線を取った人の多くは、自分が行った投資を、いずれ後悔する事になるでしょう。
そして今、金融機関が締り不動産価格も低迷し、入居率も改善されずにいます。
2019年の不動産市場は大きなうねりを感じます。