今、巷には〇〇大家塾や〇〇大家の会が増えてきています。
私が塾長を務める「北海道大家塾」もその一つですし、不動産実務検定もそうです。
ここに来ると、同じ価値観・世界観(大家業)で交流ができ、しかも費用が多大にかからず、何かを売り込まれることはありません。
昔からの大家さんのセミナーは(今もそうですが)参加費は無料で、昼食までついて、しかもおみやげまで頂き、最後に売り込まれるのが普通でした(笑)
昔の大家さんは孤独な存在でした。
一生懸命空室を満室にしても、誰からも労われない。
滞納トラブルや空室で悩んでいても、誰にも相談できない。近所には資産規模を隠しながら、慎ましく生活をしている、そんな存在でした。
もしサラリーマン大家さんなら、職場で「うちのアパート埋まらないで、困ってんだ~」なんて愚痴でも言おうものなら、「アパート持ってていいよね!」で終わりでした。
それが、こういったコミュニティーに来ると「それは大変ですね。〇〇してみたら、効果があるかも」とか「〇〇さんを紹介してあげるよ」なんていうふうに言ってくれます。
この人は、今までの孤独から、皆が共感してくれる世界に入ることによって、本当に安心できるのです。
満室になったら「凄い!今度教えてください!」と褒められ、自分の経験が他人の役に立てるという、今までになかった「感動と充実感」を体験するのです
このコミュニティーこそが、共感プラットフォームです。
ですから、北海道大家塾も、もっと活発に開催して、共感プラットフォームとしての器としていこうと思います。
また来て頂いている方の嬉しそうな顔を見ると、大変だけど開催してよかった!と本当に思うのです。
大家業で言ったらこの「共感プラットフォーム」とは、何でしょうか?
それは「自転車好きが集まる賃貸」や、「バイク乗り限定アパート」「ペット共生型アパート」などが典型です。
そこまで行かなくとも、オーナーの価値観に共感出来る物件等があげられます。
またシェアハウスなどは、まさにこの動きを捉えた、共感プラットフォームの典型的例ですね。
シェアハウスは、今までの家賃や広さ、場所などの判断基準で考えると、とっても勝ち目がない物件でも成り立っているのです。
でも私達オーナーすべてが、このようなシェアハウスや「〇〇好きマンション」を運営できるわけではないのですが、こういった価値観を表すことが、とても大切なのです。
オーナーが、今ある建物をリノベーションをして貸し出すとして、その思いを入居者が感じられたとしたらいかがでしょうか。
「私は、このリノベーションの〇〇に共感してここに決めました」とか、「このコンセプトに共感してここに決めました」などという理由で住まいを選ぶという事が、ますます考えられるのです。
そこには、駅からの距離や、築年数、家賃などは超越した、世界観や価値観に基づいたお部屋選びが始まるということなのです。
その価値観、世界観を表す為には、物件HPが最適だと私は思います。
オーナーの拘りや価値観を思う存分そこに表現でき、それを汲み取った方が自然と集まる様になるのです。
あなたの物件の共感コミュニティーを考えてみましょう。
あなたも是非自分自身のステージで、この「共感」という事を考えてみて下さい。
とても難しいかもしれませんが、それが実現できた時に、きっと素晴らしい大家と入居者の関係ができるかもしれません。