第80回北海道大家塾は、札幌駅最寄りの北海道建設会館に会場を設け、会場セミナーに60名、You Tube ライブ(限定公開)同時配信によるWEBセミナー(帯広サテライト会場も含む)には76名の計136名が参加の中で開催されました。
メインゲストには『大家による地域価値づくり!所有不動産とコネクションを使ったまちづくり』と題して、株式会社南荘(みなみそう)石井事務所 代表取締役 石井 秀和 氏にご登壇いただき、曽祖父の代にスタートさせた不動産事業の4代目である石井さんが行っている不動産の商品価値を下げずに地域価値の拡大を担う事例を紹介していただきました。
メインゲスト
大家による地域価値づくり!所有不動産とコネクションを使ったまちづくり
『生まれた瞬間から守らなければいけないものがあった』
曽祖父の代にスタートさせた、不動産事業の4代目であるセシーズイシイグループ代表、株式会社南荘 石井事務所 代表取締役の石井 秀和 氏は生まれも育ちも川崎市中原区。
38歳で事業を継承しました。
引き継いだ物件は平均築20年の18棟350世帯。
「400年受け継いだものを自分の代でなくすのはいや。一矢報いたい」と思いながらも、
相続税納付のために資産を増やし、資産価値の下がっていく土地を維持したところで先祖は喜ぶのか…
土地を守ることがやるべきことなのか、子孫が幸せに生きていくことが望みなのか…
と悩むことばかりだったそうです。
所有不動産の価値を上げられないかと考え続けた結果、時代に合わなくなったモノの価値を維持するためにリノベーションを学ぼう!!と静岡県熱海のリノベーションスクールに参加。
そのスクールは、古い建物を新しく見せて価値を生むようにするということを学ぶのではなく、
・空き家をうまく活用して地域活性できないか
・どのようにしたら地域が盛り上げるか
を学ぶ勉強会だったそうです。
建物単体の価値創造には限界がある
↓
人が憩い、集う場所をつくる
↓
エリアの関係人口を増やし母数を上げる
過疎化している地域にこそ課題解決のヒントがあったと石井さんは振り返ります。
今後は地域の中で困っている大家さんの物件を預かりたい。
地域の中に価値を作った上で預かれれば、その大家さんの物件も住みやすくなる。
他の大家さんと協力して足りないものをまちで創って地域で戦っていきたい。
最後に今後の目標を熱く語ってくださった石井さんから、不動産の商品価値を下げずに様々なニーズに答えながらまちづくりをするアイディアを学ぶことができ、たくさんの刺激をもらえたセミナーになりました。
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