賃貸物件の入居者トラブルで多くなっているのが「家賃滞納の問題」。
日本賃貸住宅管理協会の調査「賃貸住宅市場景況感調査」では、家賃滞納率が全体で6.1%と言われており、家賃滞納問題は、賃貸経営に支障が生じる可能性があります。
昨今ではそのような滞納リスクを回避するため、家賃債務保証の需要が高まっていますが、その中でも「集金代行」という回収業務が注目を集めています。
そこでこの記事では、不動産保証会社の集金代行サービスについて解説していきます。
□そもそも「集金代行」とは?
集金代行とは不動産オーナー様に代わって入居者から賃料等を集金するサービスです。オーナー様と集金代行業者で契約を結び、家賃収入の中から一定額の手数料を委託した業者に支払います。つまり、未回収リスクを軽減するためのサービスと言えるのです。
入居者の銀行・郵便局の口座から自動引き落としで収納する方法や家賃の引落しから送金まで信託口から直接送金する方法などがあり、滞納している入居者の方には、コンビニ決済の払込票を送付するといったケースもあります。
□集金代行の委託手数料について
集金代行の委託手数料は、一般的に3~5%前後が相場となっています。集金代行の他に、入居者の募集活動、入居審査、家主業務、入居者からのクレーム対応、退去時の立会などを合わせて代行して、サービスを提供する業者もあります。
会社によっては、各種事務業務や付帯サービスを一元的に利用できるシステムやオプションサービスなどもあるため、オーナー様の入金管理が簡単でスムーズになるのがメリットといえます。
□集金代行サービス導入までの流れ
・資料請求や書類提出
集金代行サービスの導入では、まずは資料請求や書類提出を行います。
提出書類は、加盟店申込書、登記簿謄本、代表者の身分証明書コピーや申込印の印鑑証明書などです。
・請求情報のデータバックアップ
会社によっては、毎月所定の期日までに請求データをバックアップします。
・審査・初期導入費の入金
審査は、最短で2〜3日とする会社もあります。
・書類送付
集金代行サービス会社から利用に必要な書類が送付されます。
□集金代行サービスの流れ
・毎月の口座引落とし
家賃の支払いを口座振替にしている場合、口座引落としを行います。
・補填
口座振替ができなかった分について集金代行会社が補填します。
・全額送金
集金代行会社が口座振替対象分全額を指定の口座に送金します。
・借主へ直接請求
口座振替ができなかった場合、集金代行会社が直接借主に請求します。
□まとめ
今回の記事では、不動産保証会社の集金代行サービスや流れについて解説しました。
集金代行サービスを利用することで管理業務を業者に委託することができる、
家賃滞納リスクが軽減されるといったメリットもあります。利用の際は、手数料やオプションサービスとの兼ね合いを考慮しながら、最適な代行業者を選ぶことが大切です。