在宅ワークの機会も増えて、自宅で座って過ごす時間も多くなった方が多いのではないでしょうか。エアコンや電気ストーブを使っているご家庭が多いと思いますが、室内で過ごしていて気になるのはやはり足下の寒さです。足下が冷えるとどうしても身体全体に冷えが伝わってしまい、快適におうち時間を過ごすことができなくなってしまいます。おうち時間が増えたいま、足下から身体を温めるのにおすすめなのが「床暖房」です。
今回は、床暖房の光熱費についてエアコンと比較しながら見ていきます。床暖房を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
□床暖房にかかる光熱費はどのくらい?
新築のマンションではいまや主流となっている床暖房ですが、どれくらいの光熱費がかかるのでしょうか。パナソニックが公表した電気式床暖房「フリーほっと」を使用した場合の電気代によると、1ヶ月あたりの電気代は以下のようになっています。
・6畳:3,900円ほど
・8畳:6,100円ほど
・10畳:7,300円ほど
・12畳:8,500円ほど
・16畳:11,500円ほど
床暖房は温度設定により電気代が変わりますが、今回は床温度を約30℃に設定した場合の価格です。使用時間は1日8時間程度、室温は20℃という条件です。在宅ワークで1日中家で過ごす場合は、使用時間がざっくりと倍の16時間ほどになると思いますので、1ヶ月あたりの電気代も倍を目安にしてください。また、設定温度を25℃などに下げるだけでも電気代はぐんと下がります。
ただし、使用する床暖房の機器によっても電気代はそれぞれ変わります。また、床暖房には、電気式床暖房・温水式電気床暖房・温水式ガス床暖房など、使用エネルギーによっていくつかのタイプに分けられます。また、電気代やガス代は地域の外気温によっても毎月の料金が変わってくることがあります。電力自由化により、使用量や時間帯によっても電気代が変動する場合もあります。
□エアコンと床暖房はどちらが安い?
エアコンは外気温による影響が大きく反映されます。そのため、床暖房と全く同じ条件で比較するのがとても難しいです。ここでは、先ほどご紹介した「電気式床暖房」を使用した場合とエアコンの消費電力を比較して見てみることにします。
8畳の場合、電気式床暖房の消費電力が1500W、エアコンは515W程度です。16畳の場合、電気式床暖房の消費電力2850Wに対して、エアコンは1650W程度が一般的です。
今回は、8畳で1日10時間使用すると仮定します。一般的に電気式床暖房は約405円、30日の使用で12,150円となっています。エアコンは、10時間の使用で約139円、30日の使用で4,170円です。今回のケースでは、電気式床暖房はエアコンの3倍程度の消費電力であることがわかります。
このように、エアコンよりも床暖房の方が光熱費は高くなる傾向にあることがわかります。また、エアコンではなくガスファンヒーターと比較しても、床暖房の方が光熱費は高くなります。そのため、床暖房を導入する場合は、他の暖房機器と併用したり設定温度を低めに設定したりして、節約のための対策をすることをおすすめします。
□まとめ
今回は、床暖房にかかる光熱費やエアコンと床暖房の光熱費比較について解説しました。新築マンションなどでは主流となっている床暖房ですが、エアコンやヒーターなどの暖房機器と比べると、光熱費が高くなる傾向にあります。設定温度を下げたり他の暖房機器と併用したりして、なるべく光熱費を節約できるよう努めましょう。