ガスコンロとともにIHクッキングヒーターが普及しています。1990年代後半にIHが登場してから、今や多くの家庭で使用されています。また、賃貸マンションなどでもIHが設置されているのを多く見かけます。そこで今回は、IHクッキングヒーターの種類や特徴をご紹介します。メリットとデメリットを知っておきましょう。
□IHクッキングヒーターの種類
IHクッキングヒーターとは「induction heating」の頭文字を取ったものです。火を使わずに電力で鍋などの調理器具を発熱させる機器です。IHクッキングヒーターにはさまざまな種類があるのはご存知でしょうか?ここではIHクッキングヒーターの種類を解説します。
*卓上型
卓上タイプのIHクッキングヒーターは、コンセントが届く範囲であればどこでも使用することができます。1口タイプのものが多く、薄型でお手入れや収納しやすいのも魅力的です持ち運びも便利でコンパクトなタイプなので、一人暮らしにも最適です。鍋や鉄板、焼肉などの料理を楽しむことができるので、ガスコンロの代用品としても活用できるのではないでしょうか。
*据え置き型
据え置き型のIHクッキングヒーターは、キッチンのコンロ台に設置するタイプです。2口タイプのものが一般的で、卓上タイプより火力の高いものが多いです。中には、3口のものもあります。工事不要で簡単に設置できますが、IH本体とキッチンの天板の間に食材やホコリがたまりやすいものもあります。魚焼きグリルは、付いているものと付いていないタイプがあります。
*ビルトイン型
多くのシステムキッチンに取りれられているのが、このビルトイン型IHです。キッチンと一体化したデザインなのでスッキリとした見た目ですし、掃除もラクです。3口タイプのものがほとんどなので、毎日家族全員分の料理をしなくてはならないファミリー層におすすめです。ほとんどのビルトイン型には魚焼きグリルが付随しています。
□IHクッキングヒーターの特徴
*安全性
IHクッキングヒーターは、安全性の高さが大きなポイントです。調理中に炎が上がらないので火災のリスクが軽減されます。火傷やガス漏れ事故はゼロではないですが、ガスコンロと比べると危険性が低いため、小さなお子様や高齢者がいるご家庭でも安心です。
*掃除がしやすい
五徳があるコンロと比べると凹凸がなく、ひと拭きするだけで汚れが取れやすい特徴があります。毎日こまめに掃除をすることで、衛生的な環境を保つことができます。
*空気を汚さない
IHクッキングヒーターは、火を使わないため二酸化炭素を発生させず、部屋の空気を汚しません。ガスコンロ使用時ほどの換気は必要ありません。ただし、調理中のにおいは部屋中に籠ってしまうため、換気扇は回すようにしましょう。
*室内気温を保ち料理ができる
ガスコンロは周囲の室温を火の熱であげてしまうため、キッチンに熱が籠りがちになります。しかし、IHは調理器具を発熱させる仕組みなので、室内の気温を保ちながら料理することができます。
□まとめ
ここでは、IHクッキングヒーターの種類や特徴を解説しました。IHクッキングヒーターは、安全性の高さや掃除がしやすい、空気を汚さないなどのメリットがあります。一方、火力調整が難しい、IH対応の調理器具を選ぶ必要がある、あおり炒めができないといったデメリットもあります。それぞれのライフスタイルに合った商品を選びましょう。