フローリング用の木材の種類はさまざまなものがあり、それぞれ特徴が異なります。そのため、どのフローリングを選べばよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、フローリング用の木材の種類について解説します。
□フローリング用の木材の種類
*ウォルナット(ウォールナット)
クルミ科の広葉樹で、黒に近い焦げ茶色の深みのある色味が特徴です。使い続けると明るい赤茶色に変化します。チークとマホガニーと共に「世界三大銘木」とされています。重厚感があり、耐久性に優れています。
*ブラックチェリー
桜と同じバラ科サクラ属の「ブラックチェリー」です。使い続けると、赤みが増していくのが特徴です。きめ細かく肌触りが良い高級感のある木材です。家具職人からは「ニューイングランドマホガニー」と呼ばれています。
*メープル(カエデ)
北米北東部・カエデ科カエデ属の落葉広葉樹である「メープル」は、うねりのある力強い木目で、白色や灰白色などの爽やかな色です。摩擦や衝撃にも強く、丈夫で傷がつきにくいのが特徴です。
*チェスナット(チェストナット/栗)
ブナ科の「チェスナット(チェストナット/栗)」でタンニンが含まれており、使い続けると濃いキツネ色から茶色に近い色に変化します。丈夫で湿気に強く、耐久性に優れています。
*チーク
世界三代銘木の一つです。中南米、アフリカなどで植林されています。濃い黄金色で使い続けると美しい飴色に変化します。強度があり、耐久・耐水性にも優れています。また、シロアリや害虫などにも強く、高級材として人気のある床材です。
*オーク(ナラ)
ブナ科コナラ属の落葉広葉樹です。「楢(なら)」とも呼ばれています。どんぐりの実がなる樹木としても知られています。日本のフローリング材で主流となっている木材であり、家ワインやウイスキーの樽、家具などにも使用されています。硬質で耐水性・耐久性にも優れています。
*タモ(アッシュ)
モクセイ科トネリコ属の広葉樹です。力強く明瞭な木目でオークに似ています。違いは「虎斑(とらふ)」(木目に対して斜めに入る線)があるか無いかです。硬く弾性があり、折れにくい性質で野球のバットにも使用されています。
*バーチ(カバザクラ)
カバノキ科カバノキ属の広葉樹です。明るく淡い色合いが特徴です。強度があり、加工がしやすく、耐水性にも優れています。
*ローズウッド
マメ科常緑広葉樹で高級銘木の一つです。濃い紫色や薄い紫色など、きれいな色彩です。
腐りにくく、反りも少ないのが特徴です。
□まとめ
ここでは、フローリングの木材の種類をご紹介しました。フローリングには、素材や色、耐久性、さまざまな特徴があります。予算と部屋の雰囲気を考慮しながら、良質なフローリングを選んでみてはいかがでしょうか。