賃貸経営の物的証拠を考えてみましょう。
賃貸経営で、物的証拠として一番わかり易いところでは建物のハードがあります。
ハードというのはとても分かりやすいのです。
特に暖房や給湯設備の燃料が何なのか?や建物の構造、日当たり等は直ぐに判断できることなのです。
こういったハード的なものは、 POPや説明書などできちんと分かるようにすることで、すぐに「物的証拠」とすることが出来ます。
でも賃貸経営の「サービス業」 としての物的証拠というのは、なかなか難しいところがあります。
賃貸物件の「サービス」 は住んでみないとわからない点がとても多いので、入居希望者にはなかなか伝わりません。
裏を返すとどのようなサービスを受けられるのか、入居者希望者は不安に感じるということです。
そうした時に、
「不安に思うことはありませんよ、ほら、こんな風に安心できる証拠があるのですから。」
「不安に思うことはありませんよ、ほら、こんな風に安心できる証拠があるのですから。」
と言ってあげることは、とても大切なのです。
例えば、「お掃除」 を例に考えましょう。
大家さんが近くにいて毎日のように、お掃除している物件もありますし、ほとんど掃除もされない物件もあります。
案内された入居者さんは、共用部がきれいなことは気づくかもしれませんが、毎日お掃除しているとは思わないと思います。
それは案内する営業さんにしてもそうです。
この場合、大家さんがやるべき「物的証拠」は、毎日お掃除をしている事を表すことです。
家賃を高くいただこうと思えば、その家賃に見合った事を表す必要があります。
ですから、共用部なども、提供しようとするサービスとギャップのある物的証拠を見せてはなりません。
(家賃は高いのに100均の造花を置く事や、玄関マットがボロボロ等)
こういった物的証拠を示すのに賃貸経営で最適なものは、
「POP」
「三つ折リーフレット」
「ホームページ」
「ニュースレター」
です。
「三つ折リーフレット」
「ホームページ」
「ニュースレター」
です。
特に入居者さんが案内された時にPOPが飾ってあって、お持ち帰り用にリーフレットがあったとします。
そこには、入居者サービスのお約束として、お掃除の頻度や、除雪、クレーム対応、 インターネット無料サービス、お部屋の品質などサービスについて書かれていたとしたらいかがですか?
これらのものはすべて、
「私たちのマンションはこういうマンションです」
という何らかのイメージを入居者に与えます。
「私たちのマンションはこういうマンションです」
という何らかのイメージを入居者に与えます。
また、リーフレットを営業さんに差し上げることも、先にサービスの品質を表すにはいいと思います。
ですから、一度、
「入居者希望者にどんな印象を与えているだろうか?」
「営業さんにどんな印象を与えているだろうか?」
という視点から、見直してみるのもよいと思います。
そうした不安を取り除いてあげることは、賃貸業のマーケティングでは必要な一手なのです。