創立1914年で鍵・錠前の国内2位の会社「GOAL(ゴール)」。円筒錠を日本で初めて開発したとされる同社ですが、高い防犯性と操作性に定評があり、防犯技術にも優れている鍵メーカーです。そこで今回は、鍵メーカーゴールについて、ゴールが開発したディンプルキーのシリンダー錠について解説します。
□鍵メーカーゴールについて
1914年創立で2021年で107年目の鍵メーカー「GOAL(ゴール)」。本社は大阪府大阪市淀川区に構えています。「GOAL」とは、Good、Ornamental、Advanced、Locksの頭文字を取ったものです。高品質であり装飾的に美しく、先進的な技術・デザインを採用した鍵・錠という趣旨で「創意・誠意・熱意」を掲げています。
日本で初めてシリンダー錠の国産化に着手し、1972年にはカードロックを開発しました。2002年には、生体認証技術による指紋錠システム「V18」という防犯性能を高めた製品を発表しました。主な製品は、指施錠システム、非接触型キーリーダーシステム、防災システム、カードロックなど、幅広く取り扱っています。
□ゴールが開発したディンプルキーのシリンダー錠
GOALが開発したディンプルキーのシリンダー錠「V18シリンダー」。住宅の勝手口などに多く取り付けられています。米国UL防犯認定試験やCP認定試験によっても実証済みの製品です。
鍵違いは約120億通りで耐ピッキング性能10分以上に適合しています。そもそもディンプルキーとは、表面や側面に大きさが異なるくぼみがあり、複数のピンと鍵の形状の高さが一致することで解錠します。防犯性が高く、2000年代から普及しています。鍵のパターンは、理論上、数十億~数千億通りになると言われています。このため、大規模なビルの全室に錠前を鍵違いにすることが可能になります。
18本の高精度ピンを3列に配置、電動ドリル等を使った鍵穴を壊すドリリングなどによる破壊行為やピッキング等の不正解錠を防止する仕組みが取られています。鍵の差し込みや抜き取りが簡単にできるので、どなたでも使いやすくなっています。
□まとめ
ここでは、鍵メーカーゴールについて、ゴールが開発したディンプルキーのシリンダー錠について解説しました。ゴールの鍵は、高い防犯性と操作性に定評があり、中でも「V18シリンダー」は、ピンが高精度でピッキングやドリリングなどを防ぐことができます。